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Vol.86 おひとりさまの終活は、認知症対策から

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Vol.86 おひとりさまの終活は、認知症対策から

世界の人口の重心はアフリカへ

先日、日経新聞の記事を読んでいて気になったことです。

 その記事によると、現在の世界の人口の重心は、中国やインドを中心とするアジアです。ところが、今後は「最多数派」だったアジアの人口増にブレーキがかかる一方で、アフリカの人口増は当面続き、二一〇〇年には、「アフリカ最多数」が視野に入ってくるとのことです。

人口動態の変化は家族のかたちを変える

世界中で単身世帯が増えており、日本や欧州ではすでに単身世帯が全世帯の三分の一を占めているそうで、今後は、大都市とその周辺で一人暮らし世帯が増えて、約四〇%が単身世帯になっていくそうです。
 カレーの売れ行きを分析すると、二〇一七年に「レトルトタイプ」が「カレールー」を上回ったそうです。背景には単身世帯が増えて「孤食」が広がったことが原因だろうとのことでした。
 これらの記事から見ると、今後、日本でも単身の高齢者が増えることは確実のようです。

おひとり様の認知症の心配

その単身高齢者、特に、事実上の「おひとり様」が認知症になり始めたらどうなるのでしょうか。

 民法では、四親等内の親族が家庭裁判所に「法定」後見の申立を

して、後見人を選んで貰うことになっています。

しかし、「おひとり様」の場合は、誰が裁判所に申立てをしてくれるのでしょうか。 他に申立てができるのは、市町村の長ができることになっていますが、予算の関係もあり、無尽蔵に申立てをしてくれる訳ではありません

おひとり様の終活は任意後見から

 その解決策として、任意後見という制度があります。

ご本人がしっかりしている間に、将来、認知症になったときに任意後見人になってくれる人を決めておきます。その上で、実際に認知症が発症した場合は、任意後見をスタートさせることができます。

 日本相続サポートセンターは、認知症対策のプロの集まりです。ぜひ、一度ご相談ください。